めぐりめぐる。

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スターバックスはコーヒーを売っていない、という話

二週間ほど前に婚約者とお出かけをして、結婚指輪を購入し、帰りがけにふと「コーヒーでも飲もうか」という話になったので久しぶりにスターバックスに寄った。良い買い物をした後だったので、家にそのまま帰るんじゃなくて、何となく「人生における大切な買い物をした」余韻を2人で楽しみたいという気分だったのだと思う。

 

どういう業務提携をしているのか知らないけれど、結婚指輪の専門店に初回訪問時に予約なしでお伺いしたところ「申し訳ありません、1時間半後にお越しください」と言われ、スターバックスで使える1000円がチャージされたカードを貰えたんだよね。このカードをせっかくだから使いたいと思ったのも正直あった(笑)。カードはこんな感じの味のあるデザインで、シャチホコが書いてあって可愛い(名古屋限定なのだろうか?)。

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スターバックスの入り口に行くと、15人ぐらいの行列ができていて少し面食らったけど、甘んじて並ぶことにした。先に席を取っておいたほうが良いのかなと思って机を見渡すと全て「予約席」の札が置いてあり、お店で食事やコーヒを楽しみたい人は店員さんが随時席に案内するといった方針のようだった。

 

僕はそういったお客さんへの配慮が結構気に入っていて、これが例えばドトールコーヒーだと必ず先にオーダーを求められるんだけど、いざコーヒーを持って店の中をうろうろしても全然空いてなくて、悲しい気持ちになることが多くて嫌だったんだよね。

 

地域や店によって様々なローカルルールがあって、「席を先に取っておくなんてナンセンスだ」って言われたと思ったら「先に席を取っておかないからいざって時に座れないんだよ」と言われる時もあって、この問題について考えれば考えるほど頭痛がしてくる。そんな思いをするぐらいだったらコーヒーなんて飲みたくない。そう考えていたので、スターバックスのこの配慮は非常にありがたい。

 

列に並んでいる間も、笑顔が素敵なお姉さんがメニューを渡してくれるし、とても忙しいはずなのにどこか心の余裕を持ってテキパキとドリンクを作っているアルバイト、社員の人を見ていると、ちょっとホッとする。いらいらしながら接客してくれる人を見なくて良いというのも、教育が行き届いているからなのだろう。

 

スターバックスのコーヒーは高めで、ちょっと新商品で小洒落たものを頼むと600円とか700円ぐらいしちゃうんだけど、それでも行列ができるぐらいみんなスターバックスが好きなのは、この空間が好きだからなんだろうね。

 

タイトルにも書いたけど、コーヒーの旨さでスターバックスは勝負していないことがよくわかる。スターバックスに足を運んだお客さんがいかにくつろいで、楽しめるかというところにしっかりフォーカスして店を作っていると思う。

 

席同士の空間は広く取ってあって、机やソファなどが選べてゆったりできるし、お金をそこそこ払っているから長居しても引け目を感じない。勉強している人や話をしている人、熱心にパソコンを触っている人など様々な活用の仕方をみんなしているんだけど、大きな声で騒いだりする人はいないし、みんなどこか「節度を持ってこの空間にいよう」という意識が自然と共有される感覚があって、ちょっと感心してしまった。

 

まあそれでも僕は家のほうが落ち着くから、最初に話をしたようなちょっと特別な日にしか行きたいとは思わないんだけどね。