めぐりめぐる。

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「一発屋」として消費されていく人達、という話

このニュースを読みました。

news.yahoo.co.jp

 

埋まらないスケジュール。必要とされていない自分。一発ネタで何とか芸能界で生きている髭男爵の苦悩が書かれています。髭男爵って「一発屋」と言ってしまうにはまだまだテレビで見かけるような気がするんですが、ある意味自分自身で認めてしまっているところもあるようです。結果的にその位置にいることを受け入れてしまっているような、そんな印象を僕は持っています。

 

一発屋として現在呼ばれている人にありがちな「1つのネタがどかんとウケる」というデビューの仕方は危険ですよね。最近はテレビだけではなく、インターネットなどのメディアで大々的に取り上げられて、大騒ぎをする。この、一気に盛り上がって、一気に落ちていく感じ。笑いのネタが圧倒的なスピードで消費され、摩耗していき、飽きられて消えていく。なんだか見ていて辛い気持ちになります。

 

「あいつ最近テレビで見ないね」こんな一言が一度ネットに蔓延し始めると、その流れが加速するんだろうなと思います。芸人にしてみれば「仕事しとるわい!」と声を大にして言いたいところなのでしょうが、そんな空気が出てしまうと「あいつはもう古い」というレッテルを勝手に貼られて、過去のコンテンツとして扱われてしまう。芸能界でお笑いで食っていくというのは並大抵の苦労ではないのでしょうね。

 

「だめよだめだめ」で今年ブレイクした日本エレキテル連合や、8.6秒バズーカーも1年足らずで消費されて、今ではほとんどテレビ番組で見かけなくなりました。Google検索してみると「消えた」という嫌味な記事がたくさん出てきます。

 

ブレイクしたネタだけではなくて、例えばトークができればもう少し寿命も伸びるのでしょうが、残念ながら現在の芸能界は飽和状態で自分のポジションを獲得するのが難しい状況でもあります。ちょっと面白いというだけでは、なかなか露出も増えません。

 

一発屋として回ってくるような仕事ばかり受けていては、今度はその世界から抜けられなくなります。一度猿岩石としてブレイクした後猛烈に没落し、もう一度這い上がった有吉弘行のように、自分が戦える武器をたくさん作って頑張るしかないのでしょうね。