めぐりめぐる。

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なぜ結婚式をするのか、という話

僕は来年の4月に結婚することになっていて、昨日は婚約者と式場に行って衣装合わせの打ち合わせに行ってきた。式まで6ヶ月を切ったので決めることが少しずつ増えてくる。誰を呼ぶのか、案内状の差出人はどうするのか、引き出物は何種類準備するのか、料理のグレードはどうする、花は生花か造花か、人前式や神前式か、なんてことを時間をかけて決めていくのだ。

 

いつまでに何をすべきかを担当者の方とじっくり打ち合わせをしていると、なんだか「結婚」というプロジェクトを進めている気分だ。仕事とおんなじだね。しいて言えば僕達はお金を出している側なので厳密に言えば「発注者側」の立場なのだけど、僕らは僕らでしっかりとやるべきことをこなしていないと無事に当日を迎えられないので、大変だ。

 

まあそんなわけでバタバタしているんだけど、結婚式の準備自体はそんなに苦痛ではなくて、少しずつ当日の結婚式のイメージができてくるに従って楽しみになってくる。「結婚式の準備でくたびれるよ」なんてことを先に結婚していった友人、そして親にはよく言われたもんですけど、今のところは楽しくやっています。

 

昨日もウェディングドレスを嬉しそうに着ている婚約者を見ていて、胸にこみあげてくるものがあった。昔は「あんな仰々しいものなんて着なくてもいいのに」と思っていたんだけど、間近で見ていると圧倒された。来るべき儀式にきちんと向かい合いますという凛とした雰囲気と、幸せを一杯詰め込んでふわふわしているドレスを見て、僕は何も言えなくなってしまった。前に立っているのは本当にいつも見ている婚約者なのかな、と思うくらい綺麗に変身していた。

 

白を基調としたドレス、ティアラ、手袋、ネックレス。よく似合っていた。白は清潔感や気分を一新させるイメージを人に与えるというが、幸せを増幅させる役割も持っているかもしれない。あとは光り輝いていて、いい意味で、とてもまぶしい。新しい門出にはぴったりだ。

 

ウェディングドレスを見ているとあらためて「結婚式は自分達だけのものではない」ということを実感できた。周りの人達に自分達の決意を表明し、前に進んでいくための儀式なのだ。それを認めてもらうためにも僕達はしっかりと立派な結婚式を作り上げていく義務があるんだな、としみじみと思った。

 

義務というか、「けじめをつける」という考え方がぴったりかもしれない。自分達の口頭の約束ではなく、しっかりと契約をかわして、周りの人に承認してもらい、新しいスタートを切る。これは軽い約束じゃない、僕達は本気で二人で生きていこうとしているんですよと表明をする。それはとても大切なことなんだと、誰かに教えてもらうまでもなくこの体験を通じて腹に落ちた瞬間であった。

 

結婚式と親の葬式は一番人間力がでるんだよ・・・と会社の取引先の方が僕に教えてくれた。その通りかもしれない。人と人との繋がりを適当に考えちゃダメってのが結婚式の準備でよぉくわかるぜ、しっかりやんな。優しい声だったが、妙に重みのある言葉だった。

 

よし、これから一生懸命頑張ろう、と決意したのだが・・・引き出物のカタログギフトを一生懸命に読んでいる婚約者がいる中、ビールを3本飲んで酔っ払ってすぐ寝てしまった僕を責めない婚約者に頭が上がらない。日曜日の夜だったから許して。これから先、精一杯頑張るからさ。