めぐりめぐる。

落語や漫才を見るのが好きです。エンタメ系の記事を中心に、幅広く書きたいことを綴るブログです。メールでのお問い合わせはこちら「infomeg2@gmail.com」。最近投資系の記事は「http://www.toshi-meguri.net」で書いています。

【M-1グランプリ】ジャルジャルは磨きがかかりすぎて侍のようだった、という話

個人的に2015年のM-1グランプリで面白かったのはジャルジャルなんですが、あんまり周りの人からは共感を得られないのでいろいろと書きます。なんだかこう、ジャルジャルの漫才は「暗記漫才じゃん」とか「言い回しがくどい」という指摘をネットで見たりするんですよね。正直、「本当にそうか?」って思います。

 

もはやリズムネタよりも軽快なテンポで次々と繰り出されるツッコミとボケは美しいと感じました。そして変なボケに対してツッコミを少しずつ遅らせていくスタイルがすごく好きです。「まだ突っ込まないのかよ、まだ突っ込まないのかよ!」と心の中で思いながら、お約束がいつ来るのかと身体を乗り出して聴き入ってしまう。

 

間の取り方もとても上手だと思います。軽快なリズムの中で僕達観客が感じる「ツッコミが遅れていく違和感」を表現するために、思い切って間を取れるのがさすがだなと。「このズレは後でちゃんと解消するからね」と観客にしっかりと印象づけた上で笑いを取り、話を先に進めていく。軽快なテンポで話せること、意図が伝わる上手な表情の作り方、そして間の取り方の3つの歯車がしっかりと噛み合って大きな笑いを取っていたのだと僕は思います。

 

これはどうだ!次はこれだ!こうきたらどうだ!という熱いメッセージがよく伝わる漫才で、僕には彼らが侍に見えましたね。真剣で斬り合っているような姿が映しだされているようで、感動すら覚えました。

 

 

僕はこのツイートにとても共感できます。お笑いの型を上手に使ったお手本のような漫才で、一つでも何かが欠けるとすぐに破綻してしまうような、基本を丁寧に積み上げて磨き上げられていった一つの完成形のネタだったと思います。「言い回しがくどい」というのは受け手によっては感じる意見かもしれないけど、「暗記漫才じゃん」ってのは言い過ぎだと思います。

 

(この記事は、「ジャルジャルはいまいちだと思う」という婚約者を説得させるために15分で書かれました)

 

参考資料

2014年にも披露されている一本目のネタ(M-1の方が面白かったです)

www.youtube.com