めぐりめぐる。

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学生がインターンシップに参加する理由、という話

はじめに

僕は愛知県の名古屋でソフトウェア開発会社に就職し、現在は営業職として働いているんだけど、会社の規模が小さいのでインターンシップ受け入れ主担当者としても活動をしている。愛知県の大学に対して広報して、毎年10日間のインターンシップを春季と夏季で数回、10名程度の学生を受け入れてる。仕事の合間を縫って指導をしないといけないので大変だけど、未来の日本を支える人達への支援事業なので、喜んでやっている(ちょっと大袈裟?)。

 

そして今日は某大学のインターンシップ報告会という、学生の受け入れ企業に対しての職業体験の成果発表を実施するというイベントがあったので参加してきた。

 

様々な業界のインターンシップに参加した学生が、それぞれ職業体験を通じて学んだことをプレゼンテーションするという内容。100人ぐらい来ていた受入企業側の人間の前で話をするということで学生達は随分と緊張してたみたいだったけれど、とても熱心に、ハキハキと話をしていたので感心した。

 

学生がインターンシップに参加した理由

学生達がインターンシップに参加した想いについてたくさん話をしてくれたんだけど、非常に心に残ったのが以下のような動機だった。

 

  • 業界について勉強し、自分に適正があるかどうか見極めたい
  • 仕事を通じて、今自分に足りないものを認識し、今後に繋げたい
  • 興味のある仕事の社会的役割は何か知りたい、考えたい
  • 社会に出て働いたことがないので、とにかく勉強がしたい
  • 仕事に必要なスキルは何か、学び取りたい

 

本当に、聞いていて素晴らしいと思った。僕は自分が就職活動をしていた時に、インターンシップに参加しようなんて考えもしなかったから、こういった職業体験の場に飛び込もうという意欲も素晴らしいと思うし、さらに学び取ろうという強い意欲に感動した。

 

「業界について勉強し、自分に適正があるかどうか見極めたい」という言葉については、最近企業と学生との間の採用のミスマッチの話もあるので、とても良い目的だなと思う。例え仕事の一部分しか体験できなかったとしても、その仕事をしてみて「向いているな」と思うのも貴重だし「自分には無理かな」と思えるのも大事だと思う。外から見ているだけではわからないことが多いから、その体験を通じて自分の今後の就職を考える切っ掛けになればいいなと思う。

 

「仕事を通じて、今自分に足りないものを認識し、今後に繋げたい」このメッセージもとても心に響いた。大学生活というのは漠然と過ごしているとあっという間に過ぎてしまって、気づいたら就職活動の渦に巻き込まれているといったことも多い。でも、春休みや夏休みといった長期連休を利用して、やってみたい仕事に触れて、残りの学生生活をどう過ごせばよいか考えながら過ごすというのは素晴らしい。自分に足りないものは何か知り、計画を立ててどう勉強を進めていくのか。そういった能力は社会に出てからとても問われる。誰かが「あなたはこれについて勉強しなさい」と一から十まで全て教えてくれるわけじゃない。自分で考えて、自分で行動することの大切さを今の時点から考えられるようになれば、きっとよい働き方ができるはずだ。頑張って欲しい。

 

おわりに

最近は大学側が積極的に学生をインターンシップに参加させる試みに力を入れているそうなんだけど、とても良い取り組みだと思う。大学生活というモラトリアム期間を上手に使って、今後自分がどう社会に貢献していきたいのか、一生懸命考えながら過ごして欲しいなと思う。