めぐりめぐる。

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通したい要求は相手が疲れている夕方以降を狙うべき

 

僕が勤めている会社では毎週月曜日の午前中が会議でよく埋まってしまう。こういう会社ってたぶん多いと思う。週の初めなので意思疎通を図りましょうというのが建前なのだけど、実際は社内のコミュニケーションが円滑に取られていない対策として、週に一回のミーティングを開催することで良しとするとかね。大抵の会議は無駄が多く、顔を合わせてやるべきことかどうか十分に検討されていないことが多いので、非常に時間がもったいないと思う。何よりも、朝一番人がエネルギーを持っている時間帯に不毛な会議に時間を割かれてしまうのは悲しい。午前中で一日の仕事の7割程度が終わっていることが理想とも言われ、「時間のマネジメントをしっかりしよう!」と宣うビジネス本が大量に市場に出回っている昨今において、この現状は悲しいだろう。

 

話が最初から大きく脱線してしまったので本題に入ると、要は「朝の時間は人間が一番集中できる」ことは明白であって、この時間帯にやたら意思決定を要する会議をすると面倒が起きやすいということが最近わかってきた。一定以上の役職を持ったいわゆる意思決定ができる人間は、朝の一番元気な時に現状の会社の問題についていろいろと頭を悩ませて、あれやこれや対策をしなければならん、ああすべき、こうすべきと指示を出したりする。なにせ元気だからね。相談をしてもすんなりといかないことが多い。「こういう可能性について考えたか」「もっと調べるべきなのではないか」既に検討され尽くしたことに対してもとりあえず意義を申し立ててみたり、違うベクトルの話にすり替わったりする。元気な人間に対して相談したり、要求したりするのは難しいのだ。

 

というわけで件名の話なんだけど、相手の疲れている時間を狙って相談事や意思決定を仰ぐようなアクションをとった方がいいということが最近リアルな感覚として僕の中に存在し始めた。普段は細かく追求される見積もりや相談事も、午後7時の疲れきった表情をした上司の前に行って話をすると面白いほどすんなりと事が決まっていく。それはもう面白いことに。

 

気持ちとしてはよくわかる。もう夕方なんて頭に軽く靄がかかったような状態だし、疲れてるし、早く帰りたい。終わっていないタスクを早く終わらせたい。そういう人間に対して要求をぶつけると事がシンプルに片付く。これは結構有効なんだなと気づいた。

 

ただし本当に重要な相談ごとであったり、会社や自分の命運を決めるようなタイプの(そんなもの本当にあるか疑問だが)意思決定に関しては、この手のアクションはやめておいた方がいいと思う。「なんでこんな簡単な確認事項がすぐに決まっていかないんだ?」と怒り心頭に達してしまうような案件にのみ使っていただきたいと思う。

 

あと世の中にはこういうことを考える輩も多くいるようで、「重要な意思決定事項は午前中にしかしない。前日何時までに提出されたものしか目を通さない。例外はない。」みたいな承認フローを持った組織も存在する。

 

社会ってちょっと面白いね。