めぐりめぐる。

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営業職になぜ残業代がつかないのか

同じ時間働いても、営業職は残業代が出なくて、技術や総務はしっかり残業代が出るという会社は結構あるんじゃないでしょうか。僕も転職を経験していますが、過去全ての会社で営業職に残業はつきませんでした。ちょっと悲しい。「営業手当」という形で少しお金がもらえますが、働いている時間を考えると寸志みたいな額です。

 

よく営業職は社外で勤務すると時間の使い方が見えにくいので、残業代がつけにくいという話を聞きます。ただこれに関しては、日報という形で解決が可能だと思うんですよね。朝から客先で請負業務を行い、昼は1時間ランチを取り、昼から夜まではまた客先で納品作業を行い、どういった交通手段で移動して会社に戻ってきたか。いくらでも書けます。申請をすればちゃんと残業代が貰えるなら、営業職の方は喜んで細かく自分の仕事内容を書くと思います。いつもこの件でもやもやしてますからね。

 

外回りをしている人間が虚偽の申請をしているケースというのも想定できますが、これって結局中で仕事している人でも同じことが起きる可能性があると思うんですよね。9時から20時まで働いていたけど、2~3時間業務と関係ないことに時間を使っていたとか有り得ますからね。組織が大きくなればなるほど、「あの人一体なにやってるんだろう?」って人は出てきます。社内とか社外とか、もう関係ないと思う。

 

ただ営業職って、「なぜこの業務に時間がかかったのか」を説明しにくい面もあって、難しいなと思います。技術職であれば「もともと頂いていた情報と現場の環境が違っていて、急遽対応すべきことが増えた」「技術と技術の組み合わせで、予想外のトラブルが起きた」など、障害の起因を明確にしやすいのですが、営業だと「お客様のニーズを掘り起こすための営業トークで盛り上がり、時間をとった」みたいなケースが多くて、説明しにくい。「ちょっとこの間納品してもらった商品で気になるところがあって」みたいな納品後対応もあるんだけど、同行している人がいないとその作業の必要性と時間がかかった理由を証明してくれる人がいなくて、客先の証言頼りになってしまう。そんなところが辛いなって思います。

 

残業代は生産性に基づいて支払われるべきだと僕は考えているのですが、こうした客先対応になると「お客様に真摯に付き合う」みたいなことも大切になってしまって、単純に「何時間作業したから云々」みたいな話とはかけ離れていくので、こうした面で営業にお金を払いにくいのだろうなと僕は想像しています。

 

ああ〜。