めぐりめぐる。

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家族が増えて考えが変わり、通勤時間を3倍にした話

 

僕は長いこと「通勤時間は短い方が良い、その方が生活の質が上がる」と考えてきました。その考え自体は全く間違いではなく、今でもその正しさを実感できるのですが、子供ができたことで自らの考えを改めることになったのでその話をしたいと思います。

 

僕は今会社まで自転車で15分、電車で20分で通える所に住んでいて、通勤のストレスもなく、非常に快適な生活を送っていました。車を持たず、電車と自転車を使い、必要なものはシェアし、必要な分だけ使うことを徹底し、自分がうまく立ち回れていることに少し誇りに思いながら暮らしてきました。なので逆に「通勤時間で何時間も使っている人は、時間がもったいなく感じないのだろうか?」と少し偉そうに思う気持ちも正直ありました。「通勤時間は人生の無駄」「その時間をもっと有効に使おう」という論調は今インターネット上でも度々展開され、それに同調する日々でした。

 

ところが、子供ができたことで、僕はその考え方を大きく変えざるを得なくなりました。僕の人生は僕だけのものではなくなり、守るべきものが増え、環境は大きく変わったのです。

 

まず僕は通勤時間を短くすることを優先したために、「エレベーター無し4F」という子育てをするにはあまりにも過酷な環境に住んでいました。妻はベビーカーを持って子供を抱えるわけにいかないので、出不精になってしまい、大きな迷惑をかけました。家賃を抑えるために築30年以上経った物件に住むことになったので、細かいトラブルも多く、ストレスを感じない日はありませんでした。また住んでいる地域の子供の保育料が高く、安い場所と比べると130%多く毎月の保険料を払うことになりました。

 

また車を持たない生活が好きでしたが、子供と出かける時に毎回電車移動というのは骨の折れる作業で、階段の上り下りの苦労や電車が混み合っている時の精神的な負担も大きく、さらに大きな買い物もできないので不便さを感じました。毎月2万円の月極駐車場を借り、車の購入費用と保険費用を支払うことは今の収入では厳しいため、考え方を大きく変える必要があると感じました。

 

そうした経緯があり、僕は今住んでいるところを離れ、いわゆる郊外に引越をすることに決めました。通勤時間は3倍になりましたが、子育て支援の手厚い場所に住めることになったのです。

 

子供の保育料が安くなり、年間のコストが十万円単位でお得になりました。また駐車場が4000円で借りられるようになったので、車を持つ選択肢が生まれ、さらに家賃が月に1万円以上安くなったので、生活のコストを大きく下げることができました。家から徒歩5分のところに、車を12時間借りても2525円(税込)のニコニコレンタカーがあるので、毎週1回借りても1万円程度。車にいつでも乗ることができるメリットは享受できませんが、コストだけ考えると随分安くすみます(年間12万円)。だから今は駐車場を借りずに家賃をさらに下げる選択をしています。すぐに駐車場を契約しないことでいざ車を持ちたいと思った時に場所を確保できないリスクもあるのですが、「住人が借りたいと申し出れば1ヶ月で場所を開けてもらえる」特約がついている場所にしたので、そうした選択も自由に。

 

給料がもりもり上がっていくような会社に勤められればよかったのですが、しぶいところに入ってしまったので、生活のコストを抑え、賢く生きるしかないと思ったのです。自分のキャリアと収入は常に上げていきたいとは思っていて、諦めてはいないんですけど、現状自分の勉強不足と努力不足で今の現状になっていると思っているので、上を見ながら一生懸命頑張って、その結果チャンスが生まれた時にはじめてまた自分の環境を変えればいい。そう思っています。

 

本当に、人は置かれた環境で変わっていくのだと感じた次第です。