めぐりめぐる。

落語や漫才を見るのが好きです。エンタメ系の記事を中心に、幅広く書きたいことを綴るブログです。メールでのお問い合わせはこちら「infomeg2@gmail.com」。最近投資系の記事は「http://www.toshi-meguri.net」で書いています。

A8.netのセルフバックでFPと面談したら思ってたんと違う!となった話

 

アフィリエイトをやったことがある人ならよくご存知のASPサービスですが、A8.netのセルフバック案件でファイナンシャルプランナー(以下FP)と面談をしました。

 

【A8.net】

 

アフィリエイトというのはそもそも商品紹介の仕事を商品の販売主から委託されるような形になり、ブロガーで言えば例えばこのサイトで商品を紹介して売上が上がるとその一部を報酬として受け取れる仕組みです。(超ざっくり言うと)

アフィリエイトとは? | 【アフィリエイトA8.net】日本最大級の広告数・サイト数のアフィリエイトサービス

 

本来FPは2級程度の人を招くと1回辺り5000円〜8000円程度かかりますが、ASPのセルフバックを使うことでタダで面談をできる上に1万円程度の報酬を受け取ることができます。これはまあ、FPが面談をすることで生命保険の見直しや新規加入があることを見越して設定されていて、特に新規制約に至ってはこの程度の手数料は目じゃないほど高額の報酬が保険会社からFPに支払われるのでお互いWINWINというわけです。こういう仕組みは賢く使っていく必要があります。

 

さてそんなわけでFPと面談をしたのですが、もちろん報酬目当ての冷やかしだったわけではありません。自分のライフプランを見直し、将来のリスクを見据え、必要な保険があれば加入しようと思っていました。そう、思っていたのですが面談をした結果「思ったんと違う!」となったのでその話をしたいと思います。(もちろん、いろんなかたちの面談があると思うので参考程度にしてくださいね)

 

FPとの面談予約が成立すると場所と時間を決定します。これは通常自分の自宅になります。喫茶店を指定することもできますが、ドリンク代は実費となりますし、まあ多少デリケートな話にもなるので自宅のほうがいいですよみたいな話になります。僕は結果的に自宅を指定しました。

 

また事前にある程度面談内容を決定できるのですが、まだ保険の加入経験がなかったので、「ざっくり保険について知りたい、但しFP3級程度の知識は持ってるので製品の特性ベースで話をしてほしい」と要望を出しました。「では、その内容で当日お伺いします」とFPから回答があり、当日を迎えました。

 

まず当日ですが、FPは予定していた時間よりも15分早く来ました。対家庭であれば訪問時間には非常に気をつけるようなイメージがありましたけど、そうでもないんですかね。洗い物の途中で面談をするはめになりました。

 

互いの自己紹介の後、まず始まったのは生命保険の説明でした。「基本的には保険には加入しなくて良いのであればそれに越したことはない」という僕のスタンスを表明すると、終身、養老保険の特徴と、掛け捨てタイプと積み立てタイプの違いについて簡単にFPが説明をはじめました。なんとなくですが、「すぐに加入するタイプではない」「そうであれば一般的な説明に留め、じっくり待とう」と判断されたような気がしました。

 

僕はFP3級の勉強をちょうどしていたので、「まず顧客の資産状況や家計の状況を客観的に判断し、また必要であれば顧客のライフプランニングについて考え、必要な情報(保険)を提供する」ということをまさにやってもらえると思ったのですが、そうではありませんでした。まず保険の話があり、ライフプランニングはその次という感じでした。

 

違和感があったので「ライフプランニングってしないんですか?」と僕は質問したのですが、それに対する回答は「してもいいけど、あまり意味がないと思ってる」でした。これにはかなり衝撃を受けました。

 

ライフプランニングで試算できるものは限定的でかつ、流動性が高いのであまり効果がないというのと、「FPとして、顧客の家計状況をプラスにもマイナスにもできるから」というのが理由のようでした。前者はまだ理解できましたが、後者は理解できませんでした。最終的には顧客の望むライフプランを重視するのか、それとも収支のバランスを整えるか判断する必要があるということだとは思うのですが、少し横暴な感じはしました。

 

僕が個人型確定拠出年金iDeCo(イデコ)で老後に向けて備えていること、積み立てNISAやジュニアNISA、外国株式やETFで投資をしていることを伝えると、慣れている方ならこれかなと言ってドル建ての終身保険の資料一式をくれました。

 

少子高齢化と国民総生産が減少していく日本の「弱い円」を持ち続けるのではなく、アメリカの「強いドル」を持ちましょうよ、という言い方でした。円ドルは現在105円から109円辺りをうろついていますが、長期的に見ると円安になることは明確であるので、こうした保険商品を持つことは賢いという論調でした。

 

早期に僕が死ぬと1000万程度の保険金が入り、また積み立てをして60歳を迎えると満期金として積み立てた以上のドルを有利なレートで受け取れる...というのがFPが立てた道筋でした。但し積み立てがやむを得ない事情でできなくなり、解約返戻金という形でお金を引き出そうとするとほとんどの場合損をすることになります。その損をしないために、どのように積み立てをしていくのかについてはプランが必要だと僕は思ったのですが、FPはその点について言及しませんでした。

 

正直積み立てで60歳を迎えるまで引き出せないお金を作るのはiDeCoで十分だし、円ドルの話が真実であれば月1500円程度の掛け捨ての生命保険に入り、外貨は別に預金すればいいと思ってしまいました。そうすれば、外貨レートを見ながら積み立てができるのでリスクが減ります。まあただ、これは保険商品を売りたいFPからすれば除外したい選択肢なので説明がないのは仕方がない感じがしました。

 

というわけでほとんど聞きたいこともやってほしいこともなくなってしまったので、最後に「個人賠償責任保険」についての話を振ると「専門外だ」と言われてしまいました。まあ確かに個人賠償責任保険は本来他の保険の特約としてつけるタイプのものなので性質が異なるのと、生命保険を売りたい(FPは正確に言うとその性質上製品の説明をし「紹介」することしかできませんが)はずなのでちょっと分野が違うということですね。別の担当者を紹介するねと言われましたが、面談してから数日経っても連絡はありません。たぶん紹介したところでFPに利益はないからでしょう。

allabout.co.jp

 

FPの方で「いや自分だったらこういう論調で話を展開するよ!」という話があれば教えてほしいです。僕がFPの資格を取るにあたりイメージしていた姿とあまりにもかけ離れたものがやってきてしまったので、ちょっと動揺しています。

 

顧客のライフプランや収支を徹底的に分析して商品を売ってやるぜ!というタイプでもなく、顧客の話に傾聴し理解を示し、徹底的に関係性を作って「商品の良さではなく、個々人の付き合いにもっていき商品を売る」タイプでもない、僕が想像していたものと全然違うタイプの人間だったと思います。

 

とりあえず、もう一人二人話を聞いてから物事を考えようと思いました。