スロット好きが僕に教えてくれた名言20選、という話
最近友人にスロットに誘われてから、僕はスロットの魅力に惹かれ、休日に時々遊んでいます。まだ僕は初めて3ヶ月ぐらいで初心者なのですが、先人というかスロットでしのぎを削っている人達の話が面白すぎてこの世界にのめり込んでいます。今日はそんな人達の名言や行動で思わず大笑いした言葉ベスト20をご紹介します。
1.「お金を貸してください」
スロットにお金をつぎ込んでごめんなさいという気持ちからか、ちょっと丁寧な物言いになっているセリフ。自分の手持ち金や使う予定ではなかった引っ越しのためのお金も全てつぎ込んでしまい、もうスロットができなくなってしまった時に男達が吐くセリフである。なお、彼らはヤミ金にお金を借りなければ友達からいくら借りても良いと思っている節がある。
2.「今日は天井狙いで」
スロットには天井という概念があり、例えばどんなに当たらなくても999回ゲームをすれば必ず当たるといったセーフティネットが存在する。スロットはコインを3枚入れると1ゲーム回すことができ、その度に当たりかどうか抽選が行われるのだが、運がないとどれだけでも当たらない状況になり「糞ゲー!」とおじさん達にブチ切れるのを伏せぐための仕組み。
天井で当たると特典がついてくるケースが多々あるため、わざとこの仕組を狙うプレイスタイルが存在する。ちなみにある程度ゲーム数が消化されて天井が狙いやすい台をあえて狙うおっさんのことを「ハイエナ」と呼ぶ。
3.「糞ハマり」
全然当たらない状況のこと。「諭吉がどんどん溶けていくよお」なんておっさん達は冗談を言いながら、スロットに勤しむのである。ハマった結果比較的まだ恩恵のある「天井」に到達すれば良いのだが、中途半端なゲーム数で大当たりするともう目も当てられない状況になる。
4.「台パン」
台を殴ること。糞ハマりしたあげく大した当たりを出すことができず、投資が嵩んで一日数十万円を失ったおっさんが液晶に向かってパンチをするのは見ていてなかなか胸が痛い。ちなみに台パンをすると注意を受けたり出禁になったり警察を呼ばれたりするので良い子のみんなは真似をしないようにしよう。
5.「(設定)入ってる?」
スロットというのは台に対して当たる確率を6段階に分けて設定することができ、お店側はその設定を様々なルールによって決定をするので、スロットおじさん達はその癖を見極め(たつもりになり)、自分が有利な状況になるように台を必死で選ぶ。店によって特徴が出るので「あの店は平日に設定を入れないから糞」「新台入れ替えイベントがあるからあの日は設定が入るはず」と情報を集め、勝ちにいくのである。
設定は1から6まであり、数字が大きいほど当たりやすい。設定6が入っていれば一日中スロットを打っていても勝てるため、おっさん達はその台に夢を抱き台の取り合いを日々している。
6.「こぜ6」
これは絶対設定6が入っている、の意味。確証はない。
7.「全一」
あの店のスロットは全部設定1だと言うおっさん達の悪口。確証はない。
8.「天国」
天国モードと呼ばれる、非常に当たりやすい台のモードのこと。おっさん達が死ぬ場所という意味ではない。少ないゲーム数で当たり続ける状態になると「天国入った!」という喜びの声が上がり、おっさん達の財布の中身も天国になる。台には通常モードとか天国モードとか、そういった様々なモードがあり、それを見極めていかに損切りするかがおっさん達の悩みのタネである。
9.「朝一ワンチャン」
朝一はチャンスがある、という意味。朝一にはスロット台がリセットされていることもあり、そうすると当たりやすい天国モードの台に座れたり、設定が入っていそうな台を占領できる可能性が高いため、皆朝一が大好きだ。朝早くからおじさんがパチスロ店の前で長い列を作っている絶望的光景はこれが原因である。ちなみに朝一は「並び順の抽選」が行われる。決して景品のくじ引きをしているわけではないので、和気あいあいとしているわけではない。
10.「低貸やる価値なんてない」
低いレートでスロットを楽しむ人を貶す言葉。2円スロットにもなると1000円で500枚もコインを貸してもらえるので、長く遊べる。ちなみに高レートである20円スロットは1000円が数分で溶けていくので、もはや常軌を逸している。
「今日は7万円負けたよ」なんて清々しい顔で話しかけてくるお友達がいたら気をつけよう。もしくはビンタして目を覚まさせてあげよう。
11.「換金所って何ですか?」
我々はお金でコインを借り、スロットを打つことでコインを増やしたり減らしたりするわけなのだが、最後にその精算をすることは基本的にしないことになっている。受付のお姉さんにメダルを渡すと、そのお姉さんがメダルの枚数に応じてカードをくれる。そのカードを別の建物に持っていくと、なぜかその建物のおじさん達はそのカードに価値を見出してくれて、お金と替えてくれるといった按配だ。実にミステリーである。
ちなみにお姉さんに「換金所ってどこですか?」って聞いてもまず教えてもらえない。基本的に教えてはいけないルールになっているからだ。「このカードを持っている人はどの方向に歩いていきますか?」なんて聞くとかろうじて教えてくれたりする。なんて世界だ。
スロットに慣れない人が遊びに行くとこの換金所の場所がわからず店の中を彷徨い歩くのが恒例である。歩き疲れると、換金をするであろうおっさんの後ろを尾行して、何事もなかったかのようにたどり着くテクニックを身につけるのだ。
12.「遠隔ですわ」
パチスロ店には店長ボタンがあり、店長がそのボタンを押すと特定の台が当たるという迷信。パチスロライターが店に来店した際にライターが遊ぶ台が大当たりするとおっさん達が遠隔だと大騒ぎする。何度もいうが確信はない。「遠隔ですわ」という悪口の他に「指定台」という嫌味も存在する。
13.「軍資金」
お小遣いのかっこいい言い方。「あのスロットを打つにはこの軍資金じゃ足らないんじゃないの?」といった使い方をする。実際のところ彼らが言うところの軍資金は「このあたりの予算で済ませたいなあ」という願望であり、だいたい財布が空になるまで打ち続けるというのが通例である。
14.「穢れが溜まっているからイケる」
自分にとって不幸なことが起こると、その反動で大当たりをするというおっさん達の妄想である。「魔法少女まどか☆マギカ」というアニメが元のスロット台において、ゲーム数が糞ハマりしたりボーナスが何度も弱いなど、打ち手に不利な状況が起こると「穢れポイント」が貯まり、穢れがMAXになると大当たりする仕様が元になっている。スロットおじさんは「全然当たってないけど一度当たれば何とかなる」という根拠のない自信を持っており、損切りするタイミングを失って燃えカスになるという涙なしでは語れない性質をお持ちなのである。
15.「単発」
当たりを引いたのはいいものの、連続で当たりを引けずに1度で終了してしまったこと。散々ゲーム数がハマったにも関わらず単発で当たりが終わると悲しい。大赤字である。
16.「まだ取り戻せる」
当たりが単発で終わらず、連続することによって負けを取り戻せるはずだというおっさんの願いから発せられる言葉である。そしてだいたいその願いは叶わずにおわる。
17.「勝ち確」
当たりが連続した結果獲得コイン数が投資を上回り、儲かることが決定した時に吐くセリフ。ちょっぴり勝つと食事が牛丼大盛りに、なかなか勝つとステーキハウスに、大勝ちすると飲んで風俗というのがロマンなんだってさ。
18.「ノリ打ち」
友達と2人以上でパチンコ・スロットを打つこと。そして片方が大当たりしたところで片方が損切りをし、最大限勝てるように立ちまわることを示す。2人して負けるとお葬式ムードである。
19.「後で返すからちょっと貸してくれや」
突然人の下皿に溜まっているコインを、「もうすぐ当たるから、増やして返すから」と有無を言わさず奪い取るおじいちゃんの必殺技。ちゃんと律儀に返してくれるけど、ちょっとドキドキする。こういうおじいちゃんは「スロット 打ち方」とググッていると恩着せがましくいろいろ教えてくれる。ちゃんとお礼にコーヒーを奢ってあげよう。
20.「(うどんを食べるジェスチャー)」
店員さんに対して、「ご飯を食べるから台が奪われないように確保しておいてくれ」と伝えるための技。店の中は爆音で音楽が流れているため、声で伝えようとしてもなかなか伝わらないため、こういった技が生まれた。ちなみにジェスチャーには地域差があり、うどんを食べるジェスチャーでは通じない場所もあるんだとか。
食事時間には制限時間があり、その制限を超えると場所が撤去されるため、おっさん達は急いで飯を食いに外出する。
番外編.「トータルで勝ってる」
今まで物凄く負けたりしたこともあったけれど、人生振り返ってみると合計ではプラスになっている、というおっさん達の言い訳である。パチスロに勤しむおっさん達の奥様方はこの言葉を信じてはいけない。おっさん達の脳内では様々な言い訳により数字をごまかし、「何なくそう思っている」だけで大抵の場合時間もお金も取り返しがつかないぐらい失っている。この言葉を言っていいのは、パチスロに行くたびにエクセルに年間収支を記録している人だけである(こういった人種はごく稀に存在する)。
みんなスロットやりたいですか。