そうだ「徒然草」を読もう、という話
いきなりこの人は何を言っているんだろうと読者の方々はお感じになっているかと存じます。事の発端はツイッターで紹介された徒然草の一節でした。
最近イラストを描き始めた人、文章を書き始めた人に、今から700年ほど前に兼好法師が語ったこの言葉を送りたいと思います。 http://t.co/UoRsoBKSKd pic.twitter.com/cn8mNKAvQa
— たられば (@tarareba722) 2014, 10月 21
現代小説ばかり読んでいる僕ですが、そういえば古典だって面白い作品がたくさんあるし、日本人であれば基本的な教養として学んでおいて損はないだろうと思ったわけです。この心温まる一節を読んで、とても僕自身励まされたし、「昔の人も同じ苦しみを味わっていたんだな」という共感を得られました。
ちなみに徒然草とは、鎌倉時代末期に作られたと言われているエッセイであり、ト部兼好が書いた日本三大随筆の一つです。名作中の名作であるのにも関わらず、学校で勉強してた時はあまり興味がなかった。テストで良い点を取ることしか考えていなかったから、齢二十五までこの作品に真剣に向かい合ってこなかった自分が恥ずかしくなりました。
そしてだんだんいてもいられなくなって、昔なら本を買いに本屋まで走るか、図書館で借りるかという選択肢になるのですが、現代は電子書籍という便利な技術があるので、Kindleアプリで徒然草を100円で購入し、iPhoneにインストールしました。この間わずか30秒。しかし僕は本を読むまでに重大なことに気づいていなかった。
徒然草って、古文だった
徒然草を読み始めて面食らった。だって古文でぎっしり文字が書いてあるんだもの。ハハハ。僕は漢文よりは古文の方が得意でしたが、全243段ある文章を全部読めるのか、物凄く不安になりました。さっき「この作品と真剣に向かい合ってこなかった自分を恥じた」僕でしたが、ちょっと心が折れかけました。でも、さすがKindleアプリ。こんな僕を助けてくれる便利な機能がありました。
Kindleアプリに辞書をダウンロードしてすぐに意味を調べられる
文字にマーキングするだけで、簡単に意味が調べられます。これは正直助かる。現代文明万歳。そして電子辞書とは何だったのか。持っててよかったiPhone。
細かい古文の文脈まではカバーできませんが、だいたいの単語はWikipediaがフォローしてくれます。本から目を離して辞書を見て、また本に目線を戻すという行為は集中力が切れやすいので、とても有り難い機能です。何とか徒然草を読破できそうです。良かった。
解説サイトもあるようです
徒然草全243段の解説をしてくれているWEBサイトがあるようなので、ご紹介します。
まず一度原文を読んで、その後答え合わせとしてこのサイトを見て細かい言い回しを勉強したいと思います。皆さんも興味があれば是非一緒に古文を読みましょう。
また、読みながら書評の方も順次書いていこうと思いますので、よろしくお願い致します。