めぐりめぐる。

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ベッキーって人間臭くて好きだけどね、という話

ベッキーがゲスの極み乙女のボーカルと不倫をしてしまったというニュースが世間を騒がせていますね。

headlines.yahoo.co.jp

ベッキーってすごく周りに気を使って、自分をよく見せようと頑張ってきたからその反動がすごいのでしょうか。世間のバッシングの威力が半端じゃなくて、「◯◯を敵に回した」「結局クズだった」「ベッキーゲスwww」といった言葉がインターネット上に溢れかえり、検索エンジンで「ベッキー」って入れただけで予測変換が可哀想なことになってる。これはタレントとしての職業性質や、「不倫」というワードの重さもあると思うんだけど、世間の「負のエネルギー量」って恐ろしいなって思うわけですよ。なんかもうインターネット上のこういうコメントは全て機械が生み出していればいいなあって本気で思うよ。こういうニュースに対して「他人の不幸で飯がうまい」ってことで世論に便乗して気持よく好き勝手に言ってる人がかなりの数いるってことでしょ。なんか嫌な感じだよね。まぁこういうニュースに関しては世間に立派なコメンテータがたくさんいるわけなので、そういう人達にコメントは任せておいて、基本的には事実関係が明白になっていくまでは黙っておくのが正解だと思います。まあここまで話が盛り上がってしまったのは、ベッキーの人柄にもあるというのは同意しますけど。

 

ベッキーの八方美人で隙を見せないところ僕は好きですけどね。僕も人に弱み見せたり自分がアホであることを見せるのがすごく嫌だし、かっこ良く見られたい自分ってのがすごくあるから、なんか共感できること多いんだよね。有吉弘行がベッキーに対して「笑顔の押し売り」というアダ名を付けてから一層世間のイメージは「非の打ち所がないけどなんか嫌な奴」という固定概念に縛られたと思うし、ある意味間違いではないから余計辛いところもあったかもね。誰にでも優しく笑顔を向けられるというのは逆に考えれば誰にも優しくないってことだし、自分をさらけ出す割合が増えるほど批判を受けたり嫌われたりする可能性が出てくるから、難しいよね。ベッキーって没個性化してて、「なんか感じのいい人」ってポジションから抜け出せないというか、「お前なんか芸できんのかよ」みたいに思われてしまうようなバラエティのポジションに座ってて、周りから見たらすごくムカつく奴だったのかもしれないですね。

 

「お前なんか芸できんのかよ」みたいなコメントに対して「できないけどバラエティ出まくってまーす!お前ら悔しいでしょ〜!」みたいな返しができればいいんだろうけど。ある種の開き直りというかね。でもベッキーはそういうの苦手だろうなと。もう自分がこう見られたいという理想像がガチガチにあって、それを崩すことは自分の自尊心を破壊する行為だからできなかったんじゃないかな。人付き合いに関するコミュニケーションにおいて、「相手に隙を見せる」という行為は非常に重要だと僕は思うんだけど、まあそれができないとなると表面上のお付き合いしかできなくて、「結局この人ってどういう人なんだろう」という考えを抱かせてしまうばかりで、かえって辛かろうなあと。その結果今回こういったニュースが露呈することで、「結局ベッキーって駄目な奴じゃねえか!」という言葉が勢い良く溢れだしてしまったのでしょうね。恐ろしい恐ろしい。ただじゃあベッキーがこれまでの芸能生活で自分を全てさらけ出すようなスタンスでテレビに出ていたらどうだったか考えてしまうけど、今のポジションになっていなかったのと思うので、もう仕方ないんだろうなと。ベッキーはベッキーとしての役割があったということだよね。まあ事の顛末が語られるのを見守りたいと思います。

 

ちなみにこういう記事がアクセスを集めると、「世論の逆張りでアクセス稼いでるんじゃねえよ」と誹謗中傷を受けます。インターネッツ怖い。