皆同じところにはずっといられない

転職して早々にたくさんの人が退職していく姿を見た。理由はいろいろで、家業を継ぐことになって止むを得ず辞めるとか、売上が上がらなくて上司から圧力をかけられて辞めたとか、まあいろいろだ。本当に、いろいろある。

今勤めている会社は30人くらいの規模で、これからどんどん成長して大きくなりそうな雰囲気があるが、一気に業績を伸ばしていくためには多少荒っぽいことも起きてくるのだなと思った。大量に採用し、篩にかけていく。ついていけない人間は切り捨てていく。ある程度非情にならないと、その先の成長はないというような焦りが見られる。大企業と違って売上のあがらない社員をたくさん支えておくことは困難であるから、ごく当たり前の姿なのかもしれない。

1年後、僕は同じ会社で働けているだろうか。今親切にしてくれている人たちとはいつまで一緒だろうか。何が起きるかわからない。絶え間なく変化していく状況の中で、なんだか今の時間がとても愛おしいというか、刹那的に感じられて、胸が苦しくなったり急に不安になったりする。

いつまでもみんな同じ場所にいられるわけじゃない。この言葉がぐるぐると頭の中を駆け巡りながら、毎日毎日を懸命に頑張っている。