めぐりめぐる。

落語や漫才を見るのが好きです。エンタメ系の記事を中心に、幅広く書きたいことを綴るブログです。メールでのお問い合わせはこちら「infomeg2@gmail.com」。最近投資系の記事は「http://www.toshi-meguri.net」で書いています。

楽しいと思える仕事をすることは重要か

夜、人の少なくなったオフィスで、効率良く仕事を受注して売上を伸ばすために何ができるかを数十個考えるワークをしていたら、「仕事が面白くねえんすよ」と宣う技術者の方がいたのですごく面白かった。面白くないですか、仕事を取ることに一生懸命になっている僕がいる一方で、仕事はあるけどその仕事に面白さを見出せず悩む人間がいる。なんつーか地獄だな、と僕は思った。

 

個人的にはいかにクソつまらない仕事であってもその作業自体に社会貢献性があり、誰かが不幸になるもしくはwin-loseの関係を強いるようなビジネスでない限りは仕事があって売上が上がることを歓迎すべきだと僕は思うのだけど、そうは思わない人間もいるのだと思って非常に興味深かった。

 

面白い仕事がしたければ自分が面白くなるか、面白い環境に飛び込むか、といった選択肢しかない。でも、まあ、人はいろいろな理由で現状から抜け出せず、ぷかぷかと流れに身を任せることが多いじゃないですか。なんか悲しい話なので、何とかしてあげたいなあと思う。

 

一営業マンとしては、面白くて仕方がない仕事を取ってきてあげたいという熱い気持ちはあるのだけど、基本的に「顧客の課題やニーズにフォーカス」した営業トークをするので、必ずしも興味深いテーマに触れられるわけではない。早い話が、うちにしかできない雑用があって利益が出るのであれば取ってきてしまう。仕事を選べるほどたくさんの依頼があれば別なのだが、蒔いた餌にかかってくれる顧客がそもそも少なかったり、会社の中で回す仕事がなかったりすると意地でもその「面白くない仕事」を取ってしまう。もちろんその現状を打破するための投資はしていく必要はあるのだけど、毎月入ってくるキャッシュ、人の稼働率というのはいつも目を配らないといけない。

 

「仕事がなければお給料は払いませーん」という判断が許されるのであれば、面白い仕事だけに飛びつき働けばよいと思うのだが、現実はそうじゃない。相変わらず営業マンはノルマの突き上げを食らうし、経営者はキャッシュフローに悩まされる。そんな関係性の中で、技術者という生き物もまた我々と違った地獄を味わっていると思う。すまんな...堪忍してくれ...そんな気持ちを抱えながら、働いている。「モチベーションが上がらない」という言葉は、心にくるが、まあ痛み分けだよ...。恨むなら会社という仕組みを恨み、その組織に組み込まれることを望んだ自分の判断を憎み、仕事を憎んで人を憎まず...な姿勢で一つよろしく頼むよ、と干支が一回り違う人間に言えるわけがない。