めぐりめぐる。

落語や漫才を見るのが好きです。エンタメ系の記事を中心に、幅広く書きたいことを綴るブログです。メールでのお問い合わせはこちら「infomeg2@gmail.com」。最近投資系の記事は「http://www.toshi-meguri.net」で書いています。

起業して社長になりたいと思った話

 

僕は今とある分野の高額機械(10万〜2000万くらい)の商材を販売する営業マンをやってるんだけど、最近自分で起業して商売をしたくなってしまった。

 

元々会社でその商材をPRするような展示会にたくさん出ていたんだけど、思うように売り上げが伸びなかったので予算の割り当ても減らされて、他社さんのブースに間借りさせてもらっているような状況が続いていて、すごく悔しい気持ちを抱えてる。あとは自分の給料も安いので、「どうやって自分の給料を増やせばいいんだ?どう社内の人間と折り合いをつければ良いんだ?どういう商材を会社に引っ張ってきて売り上げを伸ばせばいいんだ?どれくらい人脈を増やせばいいんだ?」と一生懸命考えてた時に、ふっと「社長になればいい」と思っちゃったんだよね。

 

で、なんでこんなに悩んだり、思い通りにならないかって、「自分でリスクを取る」ってことを一切していないからなんだよね。結局今の会社の社長の資産で運営されていて、成長戦略があるわけで、リスクを取っていない僕がいくら吠えたところで「いや俺の会社だし金だからな、知らん」ってなるに決まってるんですよね。当たり前のことなんだけど、その当たり前のことにふっと気づいてしまって。

 

上の立場になっていろんな裁量を得て、頑張ってやるぞ!って気持ちもあったんだけど、僕の思惑からは逆の方向に会社が向かっているようなので(仕方ないんだけど)じゃあ僕自身でなんとかするってのも一つの方法なのかなって思った。結局のところ会社員という立場で決断できることって限られていて、もちろん役員になれば話は別な部分もあると思うんだけど、何かを真剣に成し遂げたいっていう気持ちがあったら、それはもう行動を起こす以外に達成できる方法はないんじゃないかって。

 

今まで自分が会社を起こすなんてことは微塵も考えたことなかった。僕が初めて入った会社は社員二人の小さな会社で、売り上げが悪い時は金策に走る辛そうな社長をずっと見てきて、あんな風に大変な思いをするのはきついなって思ったけど、でもそれでもその社長は一生懸命働いていて幸せそうだったし、リスクを取っているから自分の好きなことを仕事にして生きている。そうかそういうことだったのかと僕は気づいてしまったんよね。

 

どこか他人の人生を生きているような感覚をずっと持っていて、まあそんな感覚をずっと持ち続けながらまったり生きていくのも悪くないのかもしれないけど、リスクを取って一生懸命働いて、本当の意味で自己実現ができたら。もしそうできたらすごく素晴らしいなって思ってる。まだまだ勉強不足だからすぐの話じゃないけど、そんな話ができるぐらい勉強して、仕事して、起業できたら幸せだなと。

 

先週、展示会に行く電車に揺られながら、僕はそんなことを思ってた。ちょうど春先の陽気で暖かく、差し込む光は眩しいけど鬱陶しいほどでもなくて、なんだか生きる希望が湧いてきたことをよく覚えている。この感覚と、想いを、結果どうなるにせよ、忘れずに進んでいきたい。