限界まで汗を流すのが好き、という話
「無料体験実施中!」と大きく書かれたスポーツジムの広告が自宅のポストに入っていたので、久しぶりに身体を動かした。僕は身体を鍛えるのが結構好きで、大学生時代はレギュラー会員になって暇を見つけてはジムに行き、汗を流していたのが懐かしい。
身体から汗が吹き出す瞬間が好きで、じっくりと負荷をかけて運動をするのが大好きだ。20分ほどウォーキングした後、ベンチプレス、チェストフライで大きい胸の筋肉をいじめて、懸垂、ラットプルダウンで背中の筋肉をしっかりと伸ばす。ダンベルで肩を鍛えて、次にレッグプレスで足を鍛える。次に腹筋と背筋を思い切りやって、全身が熱くなってきたところで締めに電気グルーヴの軽快でポップな音楽を聴きながらランニングを30分。ここまでやると全身汗でびっしょりになる。そして心地良い疲れと達成感が僕を包み込むのだ。
上着が絞れそうなくらい汗を書いたら、汗を一回拭いて今度はサウナに入る。僕はサウナも大好きで、1日中休憩しながらサウナにいられるぐらいあの空間が気に入っている。熱さに耐えて、身体中から細かい粒の汗が出てくるのを楽しむ。
嫌なこと、悩んでいることを思い浮かべて、それが体内から出て行くのをイメージしながら、汗が出てくるのを眺める。身体の中の腐敗物が空っぽになるのをイメージする。マッサージをして筋肉をほぐし、身体の軸をまっすぐにしていくのと同じで、自分という存在がまっすぐに、ニュートラルになっていく想像をする。一週間で溜まった心の垢がじっくりと取れていく。黒く汚れた水が、ろ過されていって綺麗な水になっていく。血液の流れが良くなり、身体が綺麗になっていく。そんな瞑想をしながらサウナを楽しんでいる。ちょっとストイックすぎるかもしれない。書いていて「僕は僧侶か」と突っ込みを入れたくなってきた。
自分の身体が悲鳴を上げるのを聞きながら汚れを落としていくと、前の時の自分よりも少しだけ前向きになれる。適度な運動は、ネガティブな考えを洗い流してくれる。それが好きで、時々ジムに足を運びたくなっちゃうんだよね。