めぐりめぐる。

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自分が貰う給料の3倍稼がないとダメって言うけど、僕10倍稼がないとノルマ達成できない

社会人1年目というわけではないんだけど、今年の4月から働いている会社で初年度に上げなければいけないノルマが数千万円後半なのであたふたしてる。なんだろうね、毎月自分がもらってる年俸が月の目標数字として記入されているので笑いが止まらないんですけど、まあ営業マンってそういうのを一つ一つ乗り越えていくことを要求されるわけです。

 

何百万円という金額の商品を売っているので、ぽーんと売れないわけです。見込みの顧客を見つけたら、じっくり育てていく必要がある。「これ欲しいから買いまーす」って1000万円ぐらいすぐ入金があれば僕も楽なんだけど、そんなお客さんは稀で、まあだいたい「数年後に買うかも」「稟議通さないといけない」「予算がない」「ていうか高い」みたいな人、企業を相手に戦わないといけないわけです。平均して、出会いがあってから1年ぐらいかかるんですよ、機が熟すまでに。それなのに、容赦ねえノルマ課せられて、ケツを叩かれているわけです。あまりにも現実とかけ離れた数字目標に、ちょっとテンションが下がるわけです。そんなことも、言ってられないんですけどね。

 

で、まあそんなことを言いつつも1000万円くらい売上立ったんですよ。嬉しいですよね。でもその金額がどんと出ても、僕の給料には一切還元されないんです。サラリーマンなので。4月から今までほぼ売上が出てなかった僕のお給料であるとか、お手伝いをしてくれる営業アシスタントの給料とか、販売品の技術サポートをするスタッフの給料とか、会社の運営費とかもう様々かかっているわけです。つまり僕は売上を立てることで会社を守り、会社は僕や僕の周りの環境を守ってくれているわけです。持ちつ持たれつなわけですね。そうやって全てが成り立っている。

 

だからこれは何というか本当に捻くれている考え方だと思うんですけど、そんなに嬉しくないんですよ。1000万円とか商品が売れても。「やるべきことをやり、しかるべきタイミングで売上をたてた」というだけ。僕が頑張るのは当然であり、その金額が計上されるのは当然であり。数字が上がらなければ突き上げをくらい、数字が上がり続ければノルマが上がり。その繰り返しです。そうやって歯車の一部になっているんです。

 

でも、それでも、サラリーマンって楽だと思います。朝だりーなって思いながらいやいや出社して、ちょっと元気出ないなーってテンション低くて作業効率悪い仕事して、仮に数字が上がらなくても給料が出るのが保証されていて。怪我をしたり病気をしたり、ワークバランスを調整したり、ちょっと休暇を取らせてもらえたり。会社としての仕組みに、どれだけ助けられているだろう。

 

そう考えると、またちょっと元気が出たりして。もうちょっと頑張ろうと思ったりして。かと思えば、給料が安すぎやしないかと感情が暗黒面に落ちたりとか。自分が起業して、何もかも責任を持ってやっているわけではないのだから、全て受け入れなければいけないことは頭で理解しつつも、自分に都合の良い物事の解釈をしてしまったりとか、逆に不利な条件で会社と契約してしまったりとか。

 

考えが巡り巡って、まったくまとまらないのだ。