めぐりめぐる。

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ハイボールのCMは飲み手のハードルを下げているんだな、という話

僕はお酒が好きで、毎日必ずと言っていいほどビールを飲みます。ビールがなければ冷凍庫に入っているウォッカを出して、オレンジジュースで割って飲むのが好きです。オレンジジュースがなければウォッカをストレートで飲みます。なんかこう書いてしまうとアルコール中毒者みたいですが、飲む量は多くないのでたぶん大丈夫です。心配してくれなくて結構です。

 

仕事上がりとか、1日の終わりってのはお酒が飲みたくなりませんか。程よい疲れと喉の渇きがある時に飲むお酒ってのは最高です。「今日も1日お疲れ様でした」って向かい入れてくれる感じがします。

 

ウイスキーも好きなのですが、こいつだけは別格なんですよね。何というか、気楽に飲める感じではありません。ちょっと特別な時に、少しだけ飲もうかなという気になる。味わい深く、じっくり飲んでやろうという気になるわけです。

 

ウイスキーはちょっとお酒の中でもハードルが高いですよね。ウイスキーは「言葉数が多い」んですよ。一つ一つのウイスキーが出来上がる歴史やドラマ、そういったウンチクはちょっとうるさくて、思わず襟を正して飲まざるを得ないような、そんな世界観を持っていて気軽に飲めない。人生50年、脇目も振らず一生懸命働いてきた親父が時折見せる頑固さのようなものを感じるわけです。

 

そんなとっつきにくいウイスキーを、味や文化力で勝負するのではなく、あえて「気軽に飲めるんだぜウイスキーは」と飲み方を提供して民衆に愛されたいと目論んでいるのがハイボールなんだろうなって思います。あえて女性を起用しているのも、そういうイメージをつけていきたい戦略があるのでしょう。吉高由里子みたいな日本酒をぐびぐび飲んで酔っ払ってそうな飲兵衛が採用されることもありますが、主婦層に訴えかけるために小雪、井川遥、菅野美穂なんかを起用したりして、なるほどウイスキー業界はそうやって売り上げを伸ばしていきたいんだなというのがよく伝わってきます。

 

「飲み方を提供する」ことでウイスキーみたいな一見マニアックそうな世界へ踏み出す人々へのハードルを下げてあげる。ウイスキーを購入する人が増え、見込み客が増えたところでまた新たな宣伝を打つのでしょうね。「ハイボールもいいけど、今日は○○な気分」みたいな。広告宣伝活動を注意深くみてると、発信側の意図が見えてきて面白いです。