めぐりめぐる。

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【新刊予約多すぎ問題】本が売れないのは図書館のせいか、という話

headlines.yahoo.co.jp

 

世間を今騒がせている「新刊の本が売れず、増版ができなくて著者も出版社も困っている」という問題。「出版と図書館」分科会にて、新潮社の社長がこの問題について取り上げ「新刊の貸出機関の猶予」を設定すべきだと口火を切った。

 

僕は最初この記事を読んだ時に「新潮社の社長も図書館に文句を言うなんてなあ、第一図書館のせいで売上が伸びない証拠なんてあるのか」と思ったのだけど、この新刊予約問題について少しネットの海に潜っていたところ、驚愕の情報が出てきた。

 

新刊の予約が500人待ち以上になることがある

新刊の予約でどれぐらい人が待っているのかなと思い検索をしていたら、発言小町の4年前のページが見つかったんだけど、空いた口がふさがらなくなった。10人待ちや多くて20人待ちが多いのかと思いきや、100人〜300人、多いと600人待ちの本があるとのことで、冗談きついなあと思った次第です。

 

発言小町のソースもどこまで信じていいのかわからないので、愛知県の名古屋市の図書館のデータベースにアクセスし、最近僕が購入した村上春樹の新刊「職業としても小説家」を試しに検索してみたところ、予約数が141という結果が出た。これが現実か。これは図書館も悪いけど、消費者が一番悪いな。本買おうよ。これで「予約数がたくさんで読みたい人が読めていません、本をもっと増やしてください!」って言う人がおそらく出てくるのだと思うと悲しみを通り越して怒りが湧きませんか。

www.library.city.nagoya.jp

 

さらに追い打ちをかける図書館増加問題

出版業界は不況であるのに対して、全国の公共図書館は増加傾向にあり、現在3246館に。この数の図書館に対して新刊の予約が大量に入ると思うと頭が痛い。図書館がいくら税金で運営されており「新刊だろうが何だろうが、私達には本を読む権利があります」と声高々に申し上げたところで、あなた方の文化的生活を支えている著者、そして出版社はどんどん死にかけているんですよと言いたくなる。元のYahooの記事に書いてある「貸し出しの1年猶予」という期間の根拠はよくわからないけれど、物書きさんの生活が少しでも楽になるように活動をして欲しいと心から思う。

 

最後に

閃いたのだけど、少なくとも義務教育を受けている年代には新刊を貸し出せるという制度はいかがだろうか。新刊が読めないことで彼らが本を読む機会を喪失するというのも惜しい話だと思う。とりあえず良い歳した大人は良識を持った消費者として売上に貢献をするために本を買いましょう。お願い致します。