なぜ「おひとりさまですか?」と聞かれた客がキレてしまうのか
はい、某コメダ珈琲店で4年間アルバイトとして務めた経験のある俺が説明しよう。というかその時は俺はまだわからない側だった。聞く側だったからだ。「えっと、おひとりさまですか?」と毎回聞いて回っていた。今思えば、ばかだったのかなと思う。
店側の理屈としては、「二人だった場合、水を二つもっていく必要がある」ぐらいの確認事項なのだが、おひとりさまからしたらうざいのである。それはもうだってさ、見りゃわかんじゃんって思ってしまうから。
二人の場合は「もう一人後で来るから水をあと一つくれ」とか、「あとでくるからね」と言うからほっておいて欲しい、俺の時間を奪うな、あとひとりでいて悪いのか、みたいにとれてしまうんよね。特にメンタルをやってしまった人はそういう個々の余裕が著しく欠如し、キレてしまう。その気持ちが、俺には今はわかる。
要するに、すれ違いなわけよ。不幸よね。でもおさまらんわけよ。なんでわざわざきいてくんねん、と。まあ俺はそこまで思って、でも何も言わずに収めるくらいにはメンタルは安定してきたよ。でもハラタツけどね。すっごい。なんだよ、「おひとりさまですか」って。結婚しとるわ。離婚しかけとるけど。みたいな。
そんな感じだ。みんな幸せになる方法なんてない。どっちかが不幸なんよ。
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